東大・京大合格者のセンター試験得点率は9割を切っている


 タイトルから見て、「えぇっ!? そんなバナナ!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。東大・京大のみならず、一橋大や東工大の合格者のセンター試験の得点率は9割を切っています。

 ここにセンター試験の難しさがあるのです。「センターで9割超え? 東大・京大・一橋大・東工大レベルでしょ?」とか言って、地方の国公立大学を受験するのに、センター対策をガチでやらない人がいたら、管理人はかなり警告を発せざるをえません。というか、管理人が高校生の時はそんな考え方をしていました。ハッキリ言って舐めていました。だから当然、筑波に落ちたのですけれど。

 結論から言いますと、地方の国公立大学を受験する、つまり2次試験の科目が1科目とか2科目しかないというような人こそ、センターで9割超えを果たすような勉強をしないといけないのです。


 順を追って説明しましょう。まず、東京大学のセンター:2次の比率ってどのくらいか知っていますか? センター試験って900点満点なのですけれど、110点に圧縮されるのですね。そして2次が440点。その差は4倍、圧倒的な2次重視の方式になっています。ただ、センター試験の1点の違いが、本番での0.1点というものになるとはいえ、その0.1点の違いで合格と不合格に分かれるということもあり得ますから、センター対策をおろそかにするというのは間違っているのですけれど。
 京都大学の法学部ならば、センター試験は270点になります(0.3倍にされます)。2次試験は550点満点。東京大学ほどではないとはいえ、それでもセンターの2倍の配点となっています。
 一橋大学の商学部は、センター:2次は250:750です。その差は3倍。2次試験でも英語と数学が国語や社会の2倍になっているのがわかります。社会学部では180:820になっていて、実に4.5倍もの差がありますが、センターの理科は100点と圧縮されずにそのまま配点されているという恐ろしいことになっています。
 東京工業大学なんかはもっと酷くなります。センター試験は第1段階選抜にしか使われません。完全なる2次試験一発勝負になります。

 さあ、これらの大学を受験する際、センター重視、2次重視、どっちのほうが効率がいいですか? もう言うまでもありませんね。センター試験では85%から90%をコンスタントにとれるようにしたら、もう2次試験対策を始めないといけません。センター後の1ヶ月で2次試験の対策など間に合うわけがないのです。


 では、地方の国公立大学の場合はどうでしょう? 大学にも拠りますが、酷い大学では2次試験の科目が、数学だけとか、物理だけとか、そんな大学もあるのです。一番酷いのが化学だけってやつです。化学というのは、センター後の1ヶ月で徹底的に詰め込めば、だいたいなんとかなります。数学はVまでいるとかあるので、センター後の1ヶ月でどうにかなるものではないけれど、化学だったら余裕です。
 そして基本的に、2次試験の科目が化学だけっていう場合、受験生って皆化学できるのです。そこまで大差付かないのです。ということは……

 センター試験の結果で、ほぼ合否が決まってしまう!

 東大とか京大とか、センター試験の配点が低い大学でさえ、センター対策をおろそかにするべきではないと言う人もいます。2次試験の科目が1つしかないような大学を受験する人は、なおのことさらです。ですから管理人は、東大京大受験生よりも、センター試験では高い点数を取りなさいと言っているのです。

 そして、Yahoo! 知恵袋というところではですね、「センター試験で失敗しました。2次試験での挽回にかけたいのですが、2次試験の配点が高い大学を教えてください」などというくだらない質問が、センター試験後に乱舞されるわけです。


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