文系の生徒でも『東京医科歯科大学』現役合格を狙える


 タイトルから見て、「えぇっ!? そんなバナナ!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。東京医科歯科大学といったら、理系最高峰の国立大学ではないですか。東京大学理科V類とならぶ、医学への道を志そうとしている人なら、だれもが憧れる国立大学ですよね。

 もちろん、医学部医学科、歯学部歯学科を受ける場合は、2次試験で数学Vが要りますし、理科も2科目選択する必要がありますから、当然理系でないとしんどいです。ですから、ほかの学科を受けてみるのです。

・医学部保健衛生学科看護学専攻
・歯学部口腔保健学科口腔保健衛生学専攻

・歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻

 上2つと下1つで、2次試験の科目が変わります。上2つの場合、2次試験の科目は英語(120点)と小論文(180点)、これに面接が課されます。下1つは小論文(100点)と面接(100点)と、油粘土を用いた実技試験(100点)です。

 そして、2次試験で数学Vが要らないというのだったら、北海道大学や東北大学、大阪大学や九州大学の医学部保健学科看護学専攻でも同じですよね。でもこれらの大学では、センター試験では『理科の専門科目(基礎の付かないほう)』が2つ必要なのだから、理系のクラスに行くことになるのです。これは前項で述べたとおりです。
 ところが、東京医科歯科大学のこれらの学科専攻の場合、センター試験の理科は『基礎の付く科目』を2つ受験すればいいのです。まぁ、『基礎の付かない科目』を2つ受験するのも認められていますが、点数は半分にされます。ですから、『基礎の付く科目』を2つ、というのが無難です。やることが少ないからね。王道でいうならば……

 化学基礎と生物基礎。まぁ、物理基礎と化学基礎でもいいけれどね。物理基礎については、東進とZ会からはマーク模試問題集が出ていません。化学基礎と生物基礎の組み合わせなら、東進、Z会のみならず、駿台、河合、代ゼミからマーク模試問題集が出ています。

 そして、『基礎の付く科目』を2つ、というのは、まさしく文系の生徒がセンター試験を受ける際の、理科の選択の仕方ですね。ですから、文系の生徒が受験しても、何の支障もない、現役合格を狙えるということです。そしてさらに言いますと、文系の生徒は、社会を2科目受験することが多いと存じますが、この東京医科歯科大学のこれらの学科専攻では1科目で充分です。


 理科は文系並みに、社会は理系並みに勉強すればよいということです。


 というわけで、センター試験は900点ではなく、800点が満点となります。そして、『医学部保健衛生学科看護学専攻』『歯学部口腔保健学科口腔保健衛生学専攻』では560点に、『歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻』では580点に換算され、それに2次試験の点数を合わせて合否を決めるというものです。センター:2次はほぼ2:1の割合になっていることがお分かりいただけるでしょうか。これが、医学部医学科、歯学部歯学科になりますと、センター:2次=180:360ということで、1:2の割合になります。というわけで、管理人の提唱する、「センターの比率が高いところは、2次の比率が高いところよりも、センターで高得点を取れ」というものにあてはめますと……

医学部医学科・歯学部歯学科<医学部保健衛生学科看護学専攻・歯学部口腔保健学科口腔保健衛生学専攻<歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻

 センター試験の得点率は、こうあるべきなのです。医学部医学科だったら、センターで85〜90%の得点率は欲しいところでしょう。ということは、それよりも高い得点率、センター9割超え、というのが、求められているのです、文系の生徒でも受けられる『東京医科歯科大学』の学科専攻は。


 そして、そんな文系の生徒でも、手先が器用で、センター試験でありえないくらいな得点率、もう東大京大受験生をも上回る得点率を叩き出してしまえば、『東京医科歯科大学歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻』というところに合格できてしまうのです。ところが多くの高校では、この生徒を『東京医科歯科大学』に合格した人として勘定します。そして皆さんは、この合格実績を見たとき、『東京医科歯科大学医学部医学科』に合格したんだ、と思い込んでしまうわけです。

 高校の公表する進路実績があてにならない所以です!


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