高校3年生の英語の授業はメッチャ苦痛だった


 管理人が千葉県立千葉高等学校の生徒だったとき、一番苦痛に思えた科目があります。それは『英語』です。そして断言します。千葉県立千葉高等学校の授業は、難関大学受験においてまったく役に立ちません。『英語』の授業が使えないからです。そして、『英語』という科目は、文系理系問わず大学入試で必ず出題される科目であり、また配点が高いケースが多いです。私立文系だったら、英語で勝負が決まる、といっても過言ではないでしょう。
 とくに、慶應大学という大学は、英語でKO大学といわれるくらい。もう英語で決まります。英語でこけて合格する人っていうのはほぼいないはずです。理科や社会でこけて落ちましたって人はあまり聞いたことがありません。だいたい英語で失敗しています。千葉県立千葉高等学校の卒業生で難関大学に合格したって人は、おそらく高校3年生で『英語』の授業を真面目に聞いていないはずです。真面目に聞いていた人は難関大学に落ちるといってもいいくらい、管理人が高校3年生のときの(というか高校3年間を通じて)『英語』の授業は本当に酷かったです。

 今回はこの話をしましょう。

@高校1年生でリスニング対策!?

 当時の教育カリキュラムでは、英語Tを3単位、オーラルコミュニケーションBを2単位という配分でした。ところが、オーラルコミュニケーションBという授業では、英文法やニュース英語(米国の小学生や中学生が読むような英字新聞ね)を週1コマずつやって、オーラルコミュニケーションBの教科書は、英語Tの授業で、英語Tの教科書と並行して進めていったのです。
 そして、オーラルコミュニケーションBというのは、早い話がリスニング対策ということです。2005年度の大学入試センター試験では、これは管理人が受けたものなのですが、リスニングはありませんでした(翌年から実施)。東京大学では2次試験でリスニングがあるということで、やったのですが、まぁよくわかりませんでした。それは当然です。高校英語を習い始めて、まだ1年も経っていないからです。単語熟語、英文法、短文解釈、長文読解、これらのことをある程度マスターしてからでないと、リスニングの対策などできません。リスニングにおいては、「読めないものは聞けない」のです。高校の教師いわく、耳の訓練ということなのでしたが、そもそもの読解力を身につけるような授業をしていないのですから、あまり意味はなかったのです。

A高校2年生の2学期で教材を乗り換えた……

 1年生の時に使用していたニュース英語の教材は、2年生の1学期も使いました。ところが、2学期になって、「この本は簡単だから……」という理由で、『新しい世界観(成美堂)』という本に切り替えたのです。これも週1コマというペースでやっていました。1年生の時から始めた英文法の教科書も、週1コマのペースでやっていて……。ちなみにこの英文法の本は、かなり薄い本であったのにもかかわらず、2年間で終わることができませんでした。
 3年生になると、英作文の本を週1コマ、大学入試問題からとった長文読解の本を週1コマ、リーディングの教科書を週2コマというペースで進めていきました。ここで問題になるのが、2年生の2学期から乗り換えた『新しい世界観』をどうしたかってことですね。結論から言いますと、文系のみやりましたwww 当時は3年生の理系は英語を週4コマ、文系は週5コマやることになっていたのですが、その1コマの違いが、『新しい世界観』だったのです。

 以上のことをまとめると、こういうことが言えます。

・複数の教材を並行して授業を進めていた。
・週1コマといった、間隔が開きすぎるような授業を進めていた。
・1冊の本を完璧にこなす前に、別の教材に乗り換えた。
・それらの教材はすべて、生徒たちの親が負担してくれる授業料から捻出されている。

 2番目ですね、大きな問題は。間隔が開きすぎると、感覚をつかみにくくなる、というのは、2年生のカリキュラムを見ればわかります。前の授業でどこまでやったかを思い出す作業をしないと、先に進めなくなる、授業の進捗が遅くなってしまう典型的な原因の一つです。

B読むのが遅い……1コマの授業で教科書1ページ!?

 長文読解の授業、まぁこれが大半を占めるわけですが、この進め方にも、大いに問題がありました。1コマ50分の授業で、教科書1ページくらいの英文を日本語に訳しながら読み進めていくような授業をやっていたのです。そんなトロイ授業を3年間も受け続けていたのでは、受かる大学も受からなくなります。

 大学入試センター試験では、教科書でいうと10ページくらいの英文を読んで問題に答えるという一連の作業を、80分でこなさなければなりません!

 ではどうすればいいのかというと、CDに合わせて英文を音読というか、オーバーラッピングしてみるということですね。速読力を鍛えるような授業を進めていかないといけません。わからない単語が出てきても、すぐに辞書を引くようなことをしないで、前後の文脈から判断する、というようなトレーニングを積まないと、難関大学の入試には太刀打ちできないっていうか、まずセンターを突破できないのです。
 英語の授業=音読、発声練習です。2年生の文集では、英語の教師から「○○(管理人の名前です)を中心によく発声練習をしていた」と書かれていたのを思い出します。しかしそれは、管理人が発声練習で目立っていたということであって、管理人以外はあまり乗り気でなかったことの裏返しなのです。それではダメなのです。英語の勉強は必ず音読です。黙読というのは絶対にナシです。

C高校3年時に英語の教師と衝突したクラスメイト

 上に挙げたとおり、千葉県立千葉高等学校の英語の授業は、本当に難関大入試どころか、センターをも意識していないようなものでしかありませんでした。このことに気づいたのが、管理人の場合はセンター試験が終わってからなのですが、もっと早い段階から気づいていた人もいたようです。そんな英語の授業中に内職をしていたクラスメイトに対して……

 もう授業を聞かなくていい!

……などと衝突を起こしていたくらいですから。このクラスメイトはおそらく、難関大学を突破されたことでしょう。しかし言い方は悪いですが、それはその人が頑張ったからなのであって、授業の内容が良かったからということでは決してありません。それをあたかも、千葉県立千葉高等学校は、難関大学合格者数を『高校の実績』として伝家の宝刀のごとく振り回しています。ここまでくると、開いた口が塞がりません。


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